シュプリンガーがジャーナル「Reviews of Modern Plasma Physics」を創刊
プラズマ物理学の基礎・応用研究に関する論文を掲載
2016年11月30日、ハイデルベルグ
2017年、シュプリンガーはアジア太平洋物理学会連合プラズマ物理部門(AAPPS-DPP)の公式ジャーナル「Reviews of Modern Plasma Physics」(RMPP)を創刊いたします。お読みいただける各々の論文は引用可能な状態でlink.springer.com上で逐次オンライン出版されます。
「Reviews of Modern Plasma Physics」は、対象とする専門分野における一流ジャーナルとして認められることを目指しています。掲載するのは最先端研究に関する総説とチュートリアルで、著者は自然界・実験室プラズマに関連する基礎・応用研究を含め、プラズマ物理学の各領域で活躍する第一線の研究者です。このジャーナルに掲載される論文は質の高さはいうまでもなく、読みやすさの点でも優れています。ですから、まだプラズマ物理学に関する知識が十分でない大学院生や若手研究者にとって信頼できる参考文献となります。
菊池満AAPPS-DPP部門長は次のように述べています。「この度、大手グローバル出版社であるシュプリンガー・ネイチャーと共同でAAPPS-DPPの公式ジャーナル「Reviews of Modern Plasma Physics」が創刊される運びとなり嬉しく思っています。本ジャーナルの創刊は、宇宙空間プラズマや太陽プラズマ、アストロプラズマ、レーザープラズマ、低温プラズマ、磁気・慣性核融合の応用といった分野で活躍するプラズマ物理学研究者のコミュニティに大いに役立つことは間違いありません。」
RMPPを担当するシュプリンガー出版編集者の得能光行は、「AAPPS-DPPと協力し、シュプリンガーとしてこの総説論文誌を創刊できることは望外の喜びです。菊池満編集ボード議長や編集委員会の協力を得ながら、AAPPS-DPPから授与されるチャンドラセカール賞の受賞者らをはじめ、第一線のプラズマ物理学研究者による総説を掲載してまいります。プラズマ科学に携わる読者にとって非常に有益なものとなるでしょう」とコメントしています。
アジア太平洋物理学会連合は1990年の設立以来、地域の物理学会や 研究機関を傘下に擁し、アジア太平洋地域における物理学コミュニティの連帯感を醸成しています。また、上部機構として物理学の研究、教育、地域間の連携を共同で推進しています。RMPPはAAPPS傘下のプラズマ物理部門の公式ジャーナルです。
シュプリンガー・ネイチャーについて
シュプリンガー・ネイチャーは、研究、教育、専門領域において世界をリードする出版社の1つです。高い評価と信頼を得ている多くのブランドから成る革新的な製品やサービスを通して、高品質なコンテンツを提供しています。シュプリンガー・ネイチャーは、世界最大規模の学術書籍出版社であり、世界で最も影響力のあるジャーナルを多数発行しています。またオープンリサーチにおけるパイオニアでもあります。当社の50カ国超に及ぶ従業員数は約1万3000人です。シュプリンガー・ネイチャーは、ネイチャー・パブリッシング・グループ、パルグレイブ・マクミラン、マクミラン・エデュケーション、シュプリンガー・サイエンス + ビジネスメディアの合併により2015年5月に誕生しました。
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大場 郁子
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